Claude Code を API で使うときの料金の見積もり方(トークンの数え方と単価)
結論
- API の料金は「トークン数 × 100万トークンあたりの単価」を、入力・キャッシュ書き込み・キャッシュ読み込み・出力の種類ごとに足して出します。
- Claude Code は会話の履歴を毎回送るため、キャッシュ読み込みのトークン数が大きくなりやすい点が、ふつうのチャットの見積もりと違います。
- 料金表だけでは部署の月額は決まりません。公式ドキュメントのとおり、少人数で試して実際のトークン数を測ってから見積もります。
トークンとは
トークンは、AI のモデルが文章を処理するときの単位です。API(プログラムから Claude を使う窓口)の料金は、文字数ではなくトークン数で決まります。Claude Code(Anthropic 社が提供する、ターミナルで動く AI コーディングエージェント)を API の従量課金で使う場合も同じで、1回の依頼の裏で何度もモデルとやり取りし、そのたびにトークンが数えられます。
見積もりで区別するトークンは、次の4種類(キャッシュ書き込みを5分と1時間に分けると5種類)です。
- 入力: モデルに送った内容のうち、キャッシュを使わなかった分
- キャッシュ書き込み: 次のリクエストで再利用するために、送った内容をキャッシュに保存した分。保存期間は5分と1時間の2種類で単価が違います
- キャッシュ読み込み: 保存済みの内容を再利用した分。入力より大幅に安い単価です
- 出力: モデルが返した内容。公式ドキュメントでは、思考(thinking)のトークンも出力として課金されるとされています
単価(2026-10-14 時点)
公式の料金ページの「Model pricing」の表から、Claude Code でよく使う3モデルを抜き出しました。単位は100万トークンあたりの USD です。料金は変わることがあるため、見積もりの前に公式ページで最新の値を確かめてください。
| モデル | 入力 | 5分キャッシュ書込 | 1時間キャッシュ書込 | キャッシュ読込 | 出力 |
|---|---|---|---|---|---|
| Claude Opus 5.5 | 4 | 5 | 8 | 0.20 | 20 |
| Claude Sonnet 5.5 | 2 | 2.50 | 4 | 0.10 | 10 |
| Claude Haiku 5.5(プロンプト10万トークン以下) | 0.10 | 0.125 | 0.20 | 0.01 | 0.50 |
同じページには、次の注意も書かれています(執筆時点)。
- Haiku 5.5 は、1回のリクエストのプロンプトが10万トークンを超えると、高いほうの単価になります。
- 米国内だけで処理する指定(
inference_geoをusにする)をすると、すべての単価が1.1倍になります。 - 高速モード(fast mode)は別の単価です。
計算式
1人1日あたりの金額は、モデルごとに次の式で出します。
1日の金額(USD) = ( 入力 × 入力単価
+ 5分キャッシュ書込 × その単価
+ 1時間キャッシュ書込 × その単価
+ キャッシュ読込 × その単価
+ 出力 × 出力単価 ) ÷ 1,000,000
月額(USD) = 1日の金額 × 稼働日数 × 人数
月額(円) = 月額(USD) × 為替レート
架空の数字での計算例
Sonnet 5.5 で、1人1日あたり入力 1,040、1時間キャッシュ書き込み 190,000、キャッシュ読み込み 2,170,000、出力 31,000 トークン使ったとします(架空の数字です)。
| 種類 | トークン数 | 単価 | 金額(USD) |
|---|---|---|---|
| 入力 | 1,040 | 2 | 0.00208 |
| 1時間キャッシュ書込 | 190,000 | 4 | 0.76 |
| キャッシュ読込 | 2,170,000 | 0.10 | 0.217 |
| 出力 | 31,000 | 10 | 0.31 |
| 1日の合計 | 1.28908 |
稼働日を月20日とすると、1人あたり約25.78 USD/月です。この例では、トークン数はキャッシュ読み込みが飛び抜けて多い一方、金額ではキャッシュ書き込みと出力の割合が大きくなっています。トークン数の多さと金額の大きさが一致しないため、種類ごとに分けて計算することが大切です。
トークン数の調べ方
見積もりの精度は、1日あたりのトークン数をどれだけ実態に近づけられるかで決まります。執筆時点の公式ドキュメントでは、次の手段が案内されています。
/usageコマンド: 今のセッションのトークン数を、種類ごとに表示します。表示される金額はトークン数から定価で計算した見積もりで、請求の正式な値は Claude Console の使用量ページで確かめるとされています。- Claude Console の使用量ページ: API で契約している場合の、請求のもとになる数字です。
このほか、Claude Code は会話の記録を PC の中(ユーザーフォルダの .claude の下)に保存しており、そこにもトークン数が残っています。ただし記録は既定で30日たつと削除されるため、測るなら期間を決めて早めに集計します。
公式ドキュメントには、企業での利用の平均として、開発者1人あたり稼働日1日で約13 USD、月150〜250 USD、利用者の90%は1日30 USD 未満、という数字も載っています。あわせて、自社の数字は小さな試験グループで基準をつかんでから広げるように、と書かれています。平均値は目安にとどめ、自分たちの使い方で測ることをおすすめします。
サブスクのプランとの違い
Pro・Max・Team などのサブスクで使う場合、Claude Code の利用は月額に含まれます。公式ドキュメントでは、Pro と Max の利用者には /usage のセッションの金額は請求と関係しないと説明されています。この場合、API 換算の金額は「誰がどれくらい使っているか」を比べる物差しとして使い、プランの割り当てを考える材料にします。
金額を抑える考え方
- モデルを使い分ける: 公式ドキュメントでは、Sonnet はほとんどのコーディング作業をこなせて Opus より安く、Opus は複雑な設計判断などに取っておくよう勧められています。
- 関係のない作業に移るときは
/clear: 履歴が長いほど、毎回送る量が増えます。 - effort(推論の深さ)を調整する: 公式ドキュメントでは、深い推論が要らない単純な作業は
/effortで effort を下げると費用を抑えられるとされています。
よくある質問
/usage に出る金額は、そのまま請求額ですか
公式ドキュメントでは見積もりとされています。API の請求の正式な値は Claude Console の使用量ページで確かめます。サブスクの場合は請求と関係しません。
円での金額はどう出しますか
料金は USD で決まっています。見積もりの日の為替レートを掛けて円にし、資料には使ったレートと日付も書いておきます。
サブスクの利用枠はトークン何件分ですか
執筆時点の公式の料金ページでは、プランの利用枠は「Pro の何倍」という相対的な書き方で、トークン数では示されていません。
月額をブラウザで計算する
Claude Code API 料金 見積もり計算機 に、人数・1日あたりのトークン数・稼働日数・モデルを入れると、この記事の式で月額を USD と円で計算できます。上の計算例の数字も読み込めます。
参考(公式ページ・2026-10-14 時点)
- Pricing(モデルごとの単価、キャッシュ、
inference_geo、高速モード) - Manage costs effectively(
/usage、平均の目安、モデルの使い分け、思考のトークン) - Claude のプランと料金
料金は変わることがあります。見積もりの前に、公式ページで最新の単価を確認してください。